2013年4月11日木曜日

残り6ステージ!(プロデューサー西山より)


ご来場いただいた皆様、そして日頃、
応援してくださってる皆様、ありがとうございます。
舞台『見上げればあの日と同じ空』。
初日の幕があけまして、おかげさまで、
毎日たくさんのお客様にこの作品を見ていただいております。

この作品をやるにあたり、キャスト、スタッフともに戦争を経験をしていない世代なので、平和祈念展示資料館や靖国神社の遊就館、そして茨城土浦にある予科練平和記念館に訪れました。


元予科練生の方のお話を伺って、当時の同世代だった彼らに少しでも寄り添い、ちゃんと語り継がれるべき歴史を伝えるべく、みんなで一生懸命に舞台上で、その激動の時代を強く生きた若者達の生き様を演じております。


そして本日、お話をしてくださった元予科練生だった戸張さんと記念館の案内をしてくれた須永さんが見に来てくださいました。


カーテンコールで『帽振れー(特攻隊員を見送る時にする仕草)』と、戸張さんが役者に向かってやってくださっているのを見て、心にこみ上げるものがありました。


見終わった後に、役者のみんなに

『今日見て、僕は安心して天国へ行けます。僕より先に特攻隊として旅立っていった先輩達にも、こうやって僕達の事を伝えてくれる若者がいるので、ご安心くださいと報告ができます。本当に伝えてくれてありがとう。』
と1人1人の顔をまっすぐに見ながら、おっしゃってくださいました。

役者達も含め、私もあふれる涙を止めることができませんでした。


きっと、役者達も経験をしてないこのテーマをやることへの不安と、覚悟があります。

でも、当時の人から『ありがとう』という言葉をいただいて、自分達のやっていることの意義、そして伝えることの大切さを実感いたしました。

こうやって、今の平和な日本があることは、未来のために、自分の命と引き換えに戦ってくださった人たちがいてこそ。


その人たちを決して忘れてはいけないし、その歴史を知らない世代にちゃんと伝えていけなくてはいけないと思っています。


ぜひ、パンフレットにもここでは書ききれない、資料や、戸張さんの想い、そして、この作品の元となったエピソードも書かれておりますので、お手にとってご覧くださいませ。


今日の言葉を胸にあと6ステージ、キャスト・スタッフ全員で一丸となって頑張ります!



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